SNSを使っていると、時折タイムラインに流れてくる
「AI顔診断」や
「ブロックユーザー検証テスト」などのリンク。
見た目は無害に見えるこれらのリンクですが、実際にはアカウントを乗っ取るための“トラップ”であることが増えてきました。
筆者自身、「これ、友人が投稿しているから大丈夫だろう」と思い込み、うっかり踏んでしまいそうになったことがあります。
けれど、調べてみると――
そのリンクの先では、アカウントが自動で勝手に投稿を始めたり、連携アプリに権限を奪われたりと、深刻な事態につながる可能性があることがわかってきたのです。
しかも、リンクを踏んだだけで顔写真が勝手に撮影され、流出してしまったという話もありました。
誰にでも起こりうる落とし穴だからこそ、「もう引っかかってしまった…」と感じている人に向けて、この記事を届けたいと思います。
この記事でわかること
- 危険なリンクが拡散される仕組み
- 踏んでしまったときの具体的な対処法
- 放置した場合のリスクと被害例
- 予防のために日常的にできる対策
※この記事はSNS情報を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。推測の域を出ず、異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
危険なリンクはこうして拡散される
「これ、ちょっと気になるな…」
SNSを使っていれば、誰しも一度はそんな気持ちでリンクを踏んだ経験があるかもしれません。
けれど最近では、
✅ 一見すると harmless(無害)に見えるリンク
✅ 「診断系」や「検証ツール」を装った詐欺的コンテンツ
が、アカウント乗っ取りや顔写真流出といった被害のきっかけになっているのです。
代表的な“引っかかり系リンク”
🟡 Xブロックユーザー検証サイト
→「自分をブロックしてる人がわかる」と見せかけ、連携アプリの許可を取って自動投稿・乗っ取りへ。
🟠 AI顔診断リンク
→「AIで美男美女を判定します」などと誘導し、カメラ・写真へのアクセスを奪うケースも。
📌「え、友達から送られてきたし大丈夫でしょ?」
それ、一番危ない思考です。
なぜなら、すでに乗っ取られたアカウントが**“被害者を装って加害者になる”**という構図になっているから。
なぜこんなに広まってしまうのか?
- ✅ 診断や検証コンテンツは興味を引きやすい
- ✅ URLが短縮されていて、怪しさに気づきにくい
- ✅ 「拡散すればもっと結果が見れるよ」など、シェアを促す仕組みになっている
・「ちょっと試してみようかな」は一歩間違えば命取り
・自分のアカウントが“勝手に投稿してしまう”恐れ
・他人にリンクを送ってしまい“加害者化”のリスクも
リンクを踏んでしまったら、まずやるべきこと
「やばい、踏んじゃったかも…」
そんなとき、焦る気持ちはわかります。
でも大丈夫。落ち着いて、以下の手順をすぐに実行してください。
✅ ステップ1:アクセスをすぐ遮断!
- リンク先を開いたままにしていませんか?
- アプリ連携を求められて「OK」していませんか?
まずはそのページをすぐ閉じること。
その上で、スマホやPCのブラウザ履歴・キャッシュを削除しておくと安全です。
✅ ステップ2:X(旧Twitter)のアプリ連携を確認&解除
これは絶対にやってください。
すでにアカウントの権限を乗っ取られている可能性があります。
操作手順(スマホ版)
- 設定とプライバシー →
- セキュリティとアカウントアクセス →
- アプリとセッション →
- 連携しているアプリ →
- 見覚えのないアプリを解除
⚠️「Xブロックユーザー検証」や「AI診断」などの名称が入っていたら即解除!
✅ ステップ3:パスワードの変更も念のために
「連携解除したから安心」ではありません。
もしIDとパスワードも入力していたなら、それは相手に筒抜けの可能性があります。
ログインパスワードは必ず変更しましょう。
✅ ステップ4:念のため端末のウイルスチェックを
もしスマホやPCに不正なアプリが入り込んでいたら、連携解除だけでは不十分です。
- セキュリティアプリでスキャン
- 不審なプロセスやアプリがないかチェック
ここまでやっておけば、二次被害のリスクをかなり減らせます。
💬 ちょっと一言
「もう踏んじゃったし終わりだ…」
そんなふうに落ち込む必要はありません。
でも、放置だけは絶対にダメ。
誰かのタイムラインに勝手に広告をばらまく“加害者アカウント”になってしまう前に、今すぐ行動しましょう。
放置するとどうなる?乗っ取り・顔写真流出のリスク
「リンクを踏んだけど、今のところ何も起きてないし大丈夫でしょ?」
そう思って放置してしまう人が少なくありません。ですが、ここからが本当の落とし穴です。
⚠️ 放置が招く3つの深刻なリスク
① 勝手に投稿され続ける
- アカウントから「AI診断はこちら!」のような投稿が自動的に繰り返される
- フォロワーや友人にまでリンクがばらまかれる
- 被害者のフリをした加害者アカウントに変貌
📌ブロックされ、信頼を失いかねません。
② 顔写真や個人情報の流出
- 一部の「診断系リンク」では、カメラへのアクセス許可を求められることがあります
- 無意識のうちに自撮りが撮られ、勝手に外部サーバーに保存されるリスクも
💡本人確認写真に見せかけた悪用例も報告あり。
③ オンライン上で売買される可能性
- 顔写真がディスコードやダークウェブで売られる事例も指摘されています
- 「知らないところで自分の顔が使われている」未来は、もはや他人事ではありません
💬 本当に起きていること
SNS上では、
「リンクを踏んだら自分の顔が晒された」
「ブロックされまくってて気づいた」
「勝手にDMが送信されてた」
…という声が次々に報告されています。
✅ もし何もされていない“ように見えて”も…
- データはすでに抜かれているかもしれない
- アカウントの信用が静かに失われているかもしれない
だからこそ、「何も起きてない=無傷」とは限らないのです。
“リンクを踏まない”ために、私たちにできる予防策
ここまで読んで「自分は絶対に引っかからない」と思った方もいるかもしれません。
ですが、油断していた人ほど被害にあっているのが現実です。
✅ 被害にあった人の“共通パターン”
- 「仲のいい人から送られてきたから安心した」
- 「診断系って昔からあるし、遊び半分で…」
- 「流行ってるっぽいし、みんな踏んでるから大丈夫」
❌ こうした“安心材料”こそが最大のワナ
✋ 予防のための3つの習慣
① リンク先のURLを必ず確認する
github.io
やbit.ly
などのURLは要注意- 正規サイトを装った“そっくり詐欺ドメイン”も増加中
② アプリ連携の許可をすぐに与えない
「診断結果を見るにはTwitter連携が必要です」
この時点で、かなり危険信号です。
- 不要なアプリ連携は日常的に整理する
- 少しでも不審なら、即解除
③ 「シェアを促す」コンテンツには注意
- 「この投稿をRTしないと結果が見れない」
- 「みんなに広めて!」という文言
→ ✅ 詐欺的な拡散アルゴリズムの可能性大
💬 もし迷ったら…
「このリンク、大丈夫かな?」と思ったときに開くのではなく、むしろ誰かに聞いてみる。
- 知人に「これって踏んでいいやつ?」と尋ねる
- SNSで検索して同じ被害がないか調べる
🔍 情報をひと呼吸おいて確認するだけで、防げる被害は多いのです。
さいごに
SNSを日常的に使う私たちにとって、「リンクを踏む」という行為は何気ないワンクリックにすぎないかもしれません。けれどその一歩が、思っている以上に深刻な被害を招くことがあります。
🧠 なぜ、人は引っかかってしまうのか?
- 疑うことを“悪いこと”だと感じてしまう
- 「流行っているから大丈夫」と錯覚する
- 無意識に「自分だけは大丈夫」と思い込む
こうした油断や思い込みが、相手の“設計”にぴったりとはまってしまうのです。
✋「被害者であり加害者」にもなりうる怖さ
一度でも乗っ取られてしまえば、自分のアカウントが他人を騙す道具になってしまいます。
それは、信頼していた誰かを巻き込んでしまうということ。
「気づいたときには手遅れだった」
そんな事態を、今ここで防ぎましょう。
🌱 この経験が、誰かを守るきっかけになるかもしれない
もしこの記事を読んで、「あ、自分も引っかかってた」と気づけたなら、
その体験を誰かにそっと教えてあげてください。
「やばいリンク、最近多いらしいよ」
その一言が、大切な誰かを守る“盾”になるかもしれません。

インターネットは
便利で楽しい場所ですが、
同時に“仕掛けられた罠”が
あることも忘れてはなりません。

どうかこの情報が、
これから先あなた自身と、
あなたの周囲の人を守る
一助となりますように。