K-POPの人気グループIVEが、
最新MVのワンシーンをめぐって日本で炎上しています。
問題となったのは、折り鶴を燃やす印象的なカットと、その公開日が「長崎原爆投下から80年を迎える前日」だったという事実。
SNS上では「配慮に欠ける挑発だ」という批判から、「偶然にすぎない」という擁護まで、意見が真っ二つに分かれています。
さらに議論を複雑にしているのが、日本と韓国での“折り鶴”の意味の違いです。
日本では平和や祈りの象徴とされる一方、韓国では恋愛や友情の贈り物とされることが多く、この文化差が誤解と反発を生みました。
過去にもK-POP界では、原爆や震災に関連すると受け取られる演出が炎上した事例があり、「またか」と感じる人も少なくありません。
この記事では、IVEの炎上騒動の経緯、日韓で異なる折り鶴の意味、世間の反応、さらに過去の類似炎上との関連までを整理し、なぜここまで波紋を呼んだのかを検証します。
この記事でわかること
- IVEが炎上した折り鶴燃やしMVの詳細と公開日の背景
- 日本と韓国における折り鶴の意味の違い
- 批判派・擁護派それぞれの主張と根拠
- 過去の類似炎上事例との関連性
- 国際的活動における文化理解の重要性
※この記事はSNS情報を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。推測の域を出ず、異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
話題となった経緯
公開日と映像の内容
2025年8月8日、IVEが新曲『Secret, Cupid』のトレイラー映像を公開しました。
映像の中で特に注目を集めたのは、真っ白な折り鶴が炎に包まれるシーンです。
わずか数秒のカットながら、鮮烈な印象とともにSNSを駆け巡りました。
原爆記念日前日の公開
一昨日、長崎空港の売店でお弁当を買った際に、この小さな折り鶴を頂いた。え!くれるんですか?と聞くと、レジの女の子が、私が折ったんです、っと笑顔で…折り鶴は日本人にとって、特に深い想いがあります。それを燃やすなんて、どんな反応が来るかを分かってやってますよね?このKPOPグループ #IVE
https://x.com/FIFI_Egypt/status/1955078520847397021
問題視されたのは、この演出が長崎原爆投下から80年を迎える“前日”に公開されたことです。
日本では、折り鶴は平和や祈りの象徴として広く知られており、原爆の記憶と深く結びついています。
そのため、多くの日本人にとって「この日に折り鶴を燃やす」という行為は、強い違和感や不快感を呼び起こしました。
日本人メンバーの衣装
映像の中で、日本人メンバーのレイさんが「I’m Sorry」と書かれたトップスを着用していたことも議論を加速させました。
一部の視聴者は、これを「日本人に謝罪させているように見える」と解釈し、批判の声が拡大していきました。
過去の類似事例との関連
今回の炎上は、過去のK-POP界における類似騒動と結びつけられています。
BTSの原爆Tシャツ騒動、2NE1の原発爆破シーンなど、日本を侮辱していると受け取られた事例は少なくありません。
その記憶が残る中で、今回の折り鶴燃やしシーンは「またか」という感情を呼び起こし、批判が加速したと考えられます。
日本と韓国の折り鶴の意味の違い
日本における折り鶴の象徴性
日本では折り鶴は、単なる紙工作ではなく「平和の象徴」として特別な意味を持ちます。
広島や長崎の平和公園には、国内外から折り鶴が届けられ続けており、その背景には被爆者の願いと「二度と戦争を繰り返さない」という強い祈りがあります。
災害や病気からの回復を願う際にも折られることが多く、燃やすという行為は、平和や祈りを踏みにじるように受け取られることがあります。
韓国における折り鶴の意味
韓国での折り鶴は日本のように平和の意味や病気の時に送ることはなく、好きな人に告白する時や誕生日に送るそうです。IVEの他のシーンをみるに今回は原爆に合わせて日本を揶揄したのではなく、 恋人と別れたとかそういう意味です 結局は「愛」ですね
https://x.com/YUTA58498825/status/1955084188098687042
一方、韓国では折り鶴は平和よりも恋愛や友情の象徴として使われることが多いとされています。
恋人や大切な友人の誕生日、告白の場面などで贈られることがあり、「愛情の証」や「別れの象徴」として物語に登場するケースもあります。
この文化背景では、折り鶴を燃やす演出は「恋が終わる」「関係が燃え尽きる」といった表現になることも珍しくありません。
意味のギャップが生む誤解
こうした文化的な背景の違いが、今回の騒動の誤解を生む要因となりました。
日本では“平和の象徴を燃やした”と受け止められる一方、韓国側の制作意図は“恋愛表現”に近かった可能性があります。
しかし、国際的に活動するアーティストにとって、異なる文化圏の象徴や記念日の意味を理解することは不可欠であり、それを怠れば今回のように意図せぬ炎上が起こり得ます。
国・観点 | 解説 |
---|---|
日本 | 平和の象徴。広島・長崎の平和公園に折り鶴が届けられる。 被爆者の願いと戦争反対の祈りが込められる。 災害や病気の回復祈願にも使われ、燃やす行為は侮辱と受け取られることが多い。 |
韓国 | 恋愛・友情の象徴。誕生日や告白で贈られることがあり、 愛情の証や別れの象徴としても登場。 燃やす演出は恋の終わりや関係の燃え尽きを表す場合がある。 |
意味のギャップ | 日本では平和の象徴を燃やしたと受け止められるが、 韓国では恋愛表現と解釈される可能性がある。 文化差の理解不足は炎上の原因となる。 |
世間の反応
批判派の主張
批判派はまず、公開日のタイミングに強く反応しました。
「原爆投下前日に折り鶴を燃やす」という組み合わせは、日本人にとって非常に敏感なテーマです。
さらに、過去のK-POP界での炎上事例が記憶に残っているため、「三度目は偶然ではない」という疑念も生まれました。
また、日本人メンバーのレイさんが「I’m Sorry」と書かれたトップスを着用していた点についても、「日本人に謝罪を背負わせた」という解釈が拡散され、感情的な反発を呼びました。
擁護派の意見
一方で擁護派は、「韓国では折り鶴は恋愛の象徴であり、戦争や原爆を意識した演出ではない」という文化背景を指摘します。
また、「もし本当に挑発する意図があれば、わざわざ前日ではなく当日に合わせるはず」との推測もあります。
さらに、「IVEほどの人気グループが、日本ファンを失うような行為を故意に行うのは現実的ではない」という冷静な見方も見られます。
国ごとの受け止め方の差
日本国内では歴史的背景を踏まえた批判が目立ちましたが、韓国国内では恋愛テーマとして受け止められることが多く、大きな炎上には至っていません。
この温度差は、両国における折り鶴の意味や歴史認識の違いから生じています。
感情的反応と冷静な分析
SNSでは感情的な批判や擁護が拡散される一方で、文化差や制作意図の不明確さを冷静に分析する声もありました。
「日韓双方が相手の文化や歴史を理解する努力を怠れば、同様の摩擦は繰り返される」という指摘も出ています。
さいごに
炎上が示した文化差の課題
今回のIVEの炎上は、単なるエンタメニュースにとどまらず、国際的な活動における文化理解の重要性を浮き彫りにしました。
一つのモチーフや日付が、国や地域によって全く異なる意味を持つことは珍しくありません。
折り鶴は日本では平和の象徴ですが、韓国では恋愛や友情の象徴。この意味のギャップこそが、今回の誤解と対立の背景にありました。
国際的発信に求められる配慮
グローバルに活動するアーティストや制作チームには、異文化間の象徴や記念日の持つ意味を事前に把握することが求められます。
特に歴史や戦争、災害に関わる象徴は、意図せずとも深い感情を刺激する可能性があります。
配慮は表現の自由を制限するものではなく、むしろ多様な観客に受け入れられるための重要な要素です。
今後への教訓
今回の炎上は、SNS時代において文化の違いが一瞬で国境を越えて議論を呼ぶことを示しました。
批判や擁護のいずれの立場であっても、背景や文脈を理解する姿勢がなければ、誤解と感情的な対立は避けられません。
折り鶴が象徴する「平和」という価値を共有するためにも、日韓双方が文化や歴史の違いを学び合うことが求められます。