最近、マイナ保険証を解除する人が増えているようです。
2024年11月末までに1万件以上の解除申請があったとか。資格確認書に切り替える人が多いのですが、何が理由なのでしょう？
この記事では、以下のポイントを詳しくご紹介します。
- マイナ保険証を解除する人が増えている理由
- 資格確認書のメリットと背景
- マイナ保険証にまつわるリスクや懸念
※この記事はSNS等の意見を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、すこしでも多くの方に伝えられれば幸いです。
マイナ保険証解除の背景とは？
マイナ保険証を解除する理由として、最も多く挙げられるのが「個人情報に関する不安」です。
例えば、マイナ保険証は1枚で身分証明書や健康保険証として使える便利なカードですが、その統合性が逆にリスクを高めているという声もあります。一度紛失したり盗難に遭った場合、複数の情報が一度に漏洩してしまう可能性があるからです。
「もしもの時のリスクが怖い」と考える人にとって、個別の書類で管理できる資格確認書の方が安心感を与えるようです。また、デジタルデータに対する不安も理由の一つとされています。特に高齢者層やデジタルに慣れていない人にとって、物理的な証明書が信頼されているようです。
さらに、資格確認書への切り替えが注目されている背景には、利便性や信頼性だけでなく、現場での利用状況も影響しているようです。
資格確認書への移行が注目される理由
資格確認書が注目されている理由はさまざまですが、大きく分けて以下のポイントが挙げられます。
資格確認書とは？
一方で、マイナンバーカードを取得していない方や、まだマイナンバーカードを健康保険証として利用する登録をしていない方には、マイナンバーカードによらず保険資格が確認できるように、ご自身が加入している医療保険者（勤務先や各自治体など）から「資格確認書」が無償で交付されます。
これに加えて、ご自身でのマイナ保険証の利用が困難な方（高齢者、障害がある方など）は、申請いただくことで「資格確認書」が交付されます。この「資格確認書」を医療機関等に提示することで、ご自身の自己負担割合（3割負担等）にてこれまで通り保険診療を受けることができます。
引用：デジタル庁HP 資格確認書（マイナ保険証以外の受診方法）
高齢者や医療現場での実用性
高齢者施設や医療現場では、資格確認書の方が使い勝手が良いとされています。
その理由はシンプルで、暗証番号を入力する必要がないからです。特に、高齢者や障害を抱える方にとっては、こうした小さな手間が大きな障壁になり得ます。
また、医療現場のスタッフからも「資格確認書の方が手続きがスムーズで助かる」という意見が多く聞かれます。暗証番号の入力に手間取るケースが減ることで、患者やスタッフ双方の負担が軽減されるようです。
再発行が簡単
資格確認書は紛失した場合でも再発行が比較的簡単です。一方で、マイナ保険証は再発行手続きが煩雑で、利用者にとって大きな負担となっています。
この点は特に注目されており、「万が一の際に対応しやすい」という理由で資格確認書を選ぶ人が増えています。こうした現実的なメリットが、移行を後押ししているのかもしれません。
さらに、資格確認書は紙媒体であるため、「なくしても復元が可能」という安心感が根強いようです。マイナ保険証のデジタル性が一部の人には逆に不安要素として映っていることが伺えます。
マイナ保険証を取り巻くリスクと懸念
マイナ保険証を利用することで発生し得るリスクには、次のようなものがあります。
紛失や盗難によるリスク
マイナ保険証は、身分証明書や健康保険証を兼ねる万能なカードですが、その分、紛失や盗難が起きた際のリスクが大きいと言われています。一枚で複数の機能を持つため、情報漏洩の範囲が広がる可能性が懸念されています。
例えば、カードが悪意のある第三者の手に渡った場合、保険証や身分証として不正利用される恐れがあります。その結果、本人が知らない間に被害を受ける可能性も否定できません。
また、紛失時の手続きが煩雑であることも、利用者にとっての大きな負担となっています。例えば、手続きに必要な書類が多い、窓口が混雑しているなどの理由で、再発行までに時間がかかるケースも少なくありません。この間、必要な医療サービスが受けられない事態に陥ることも考えられます。
システム上の問題
マイナ保険証はデジタル技術を活用していますが、それが不具合を引き起こす場合もあります。例えば、システム障害が発生し、利用者の情報が一時的に確認できなくなるケースや、計算ミスにより保険の適用額が誤って計上されるトラブルも報告されています。
さらに、サイバー攻撃やデータ流出のリスクも挙げられます。高度なハッキング技術を用いた攻撃に対し、どの程度まで防御できるのかは明確ではありません。万が一、個人情報が流出すれば、それが悪用される危険性が高まります。
これらの問題に対応するためには、より安全で信頼性の高い運用体制が求められます。具体的には、システムの監視体制を強化することや、利用者が不正利用に気づきやすい仕組みを整えることが重要です。
さいごに
マイナ保険証の解除申請が増えている背景には、便利さ以上にリスクや不安が影響していることが分かります。
特に高齢者や医療現場では、資格確認書が「安心で便利」として支持される傾向にあります。こうした利用者の声を反映し、今後の政策改善に繋げていくことが重要と言えるでしょう。
これからも、誰もが安心して利用できる制度を目指して、柔軟な見直しが求められる時期に来ているのかもしれません。
