結婚式のご祝儀といえば、
3万円や5万円といった奇数万円が基本とされています。

「偶数は割れる=別れる」と連想されることから、昔から奇数が縁起良いとされてきたからですね

ところが2025年9月、SNSでは
3万円にわずか11円を足した
30011円という金額が突如注目を浴びました。
一体どういう意味なのでしょうか?
この『30011円』
実はSNSで今
””結婚祝いという伝統行事に新しい意味を与えたのでは?””
と話題になっています
この記事では、このユニークな「素数ご祝儀」の背景と魅力、そして実際に取り入れる際に気をつけたい点を、数学の視点とマナーの両面からわかりやすく紹介します。
この記事でわかること
- 30011円が話題となった数学的理由と象徴する意味
- SNSで起きた素数ご祝儀ブームの盛り上がり
- 過去にも存在した素数ご祝儀と派生アイデア
- 実践するときに注意すべきマナーと相手への配慮
※この記事はSNS情報を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。推測の域を出ず、異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
祝儀(しゅうぎ、御祝儀・ご祝儀)は、時節や時期や機会や出会いなど、人生や日常においての節目に金品を贈る行為。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』祝儀
素数ご祝儀とは何か


結婚式に呼ばれたとき、
多くの人は「ご祝儀はいくらにしようか」
と悩みますよね

一般的には
3万円、5万円といった
奇数万円が定番ですが・・
その理由は「割れる=別れる」を避けたいという縁起担ぎにあります。
ところが最近、SNSでちょっと変わった数字が話題になりました。
それが
「30011円」というご祝儀です。
一見すると「3万円に小銭を足しただけ」に見えるかもしれません。
しかし、この金額には数学的な意味とユーモアが隠されています。
素数の意味と数学的な特別さ
素数とは、1とその数自身でしか割り切れない数のことです。
2、3、5、7といった小さな素数は誰でも知っていますが、実は30011もその仲間です。
「割り切れない数」という性質は、夫婦が「絶対に割れない=別れない」ことを祈る結婚祝いのメッセージと重なります。
単なる数学の用語が、人生の節目にこんなにも洒落た意味を持つのは面白いところです。
30011円が選ばれた理由

では、なぜ30011円なのでしょうか。

3万円に一番近い素数が、実はこの30011円だからです。
わざわざ11円を足すことで「絶対に割れない」という意味が加わり、理系らしい遊び心が完成します。
もしそのまま3万円を包んでいたら普通のご祝儀で終わります。
しかし、わずか11円を加えるだけで「数学的に割れない愛の象徴」へと変わるのです。
小さな数字の変化が、大きなユーモアと感動を生む。
そこに、この素数ご祝儀の魅力があるのでしょう。
SNSで広がった盛り上がり

30011円という数字は、理系ファンを中心に思わぬ熱狂を呼び起こしました。
SNS上では「30001円では?」という素朴な疑問が飛び交い、それに対して「30001は17で割り切れる」と即座に解説する声が相次ぎました。
まるで即席の数学講座のように、素数の特性をめぐる議論が広がったのです。
数学好きのコメント合戦
さらに「30011と30013は双子素数だ」といった専門的な知識を披露する人や、「誰もガウス素数に触れないのか」といった玄人ならではのコメントも登場しました。
複素整数論を持ち出して遊ぶ参加者まで現れ、数学好きの層が一気に盛り上がった様子が印象的でした。
お金の枚数まで“割れない”発想
また、4枚の一万円札と10円玉、1円玉の合計5枚という点に注目した人もいました。
これも奇数で「割れない」という発想に結び付き、数そのものの特性を二重に楽しむ理系らしい視点が光ります。
単なるご祝儀の金額が、数学的な遊び心とユーモアによってSNSの話題をさらった瞬間でした。
過去から現在へ──素数ご祝儀の歴史

30011円という発想は、実は今回が初めてではないそうです。
SNSでは「昔も流行った」と語る人が少なくありませんでした。
30年ほど前にも、「割れない=別れない」という言葉遊びから素数の金額を選ぶケースがあったと言われています。
インターネットがまだ普及していなかった時代のため、当時は地域やコミュニティに限られた小さな流行だったようです。
30年前にもあったブーム
当時の流行は、口コミや小さな集まりの中で広がったに過ぎなかったと考えられます。
しかし、SNSの登場で情報の拡散速度が一気に上がった現在、このユニークな発想は一瞬で全国へと広まりました。
高額版や派生例のアイデア
また、今回の話題をきっかけに「さらに高額な素数ご祝儀」に挑戦する案も紹介されています。
例えば、50021円や70001円、100003円などの素数は、特別な立場のゲストから贈る金額としてインパクトがあります。
さらに、円周率にちなんだ「31415円」を包む人もいるそうです。
終わりのないπ(パイ)を意識し、「関係が永遠に続くように」と願いを込める。
理系ならではのロマンが感じられる発想です。
実践するときの注意点
令和だと、「絶対に割り切れない素数だと、別れたくなっても離婚できない。一生我慢し続けろという意味になるので不適切」とか言い出す人が出てくるかもしれません。
https://x.com/nandemoenquete2/status/1967401658666877150
素数ご祝儀はユーモアたっぷりですが、実際に包む際にはいくつか気をつけたい点があります。
まず、このアイデアは公式なマナーではありません。
結婚式のご祝儀は、一般的には奇数万円を基準とするのが通例であり、30011円という金額はあくまで遊び心です。
マナーと受け取る側への配慮
相手が数学好きで冗談を楽しめる人なら喜ばれるかもしれません。
しかし、そうでない場合には「なぜ中途半端な金額?」と戸惑わせてしまう可能性があります。
特に年配の方や格式を重んじる家族には理解されないこともあるため、贈る相手の性格や地域の風習をよく見極める必要があります。
ユーモアとして楽しむために
この発想を取り入れるなら、あくまで「ユーモアのあるメッセージ」として伝えることが大切です。
たとえば一言添えたメッセージカードを入れておくと、相手も意図を理解しやすくなります。
数字に込めた「割れない」という願いを笑顔で共有できれば、この素数ご祝儀は記憶に残る素敵な贈り物となるでしょう。
さいごに
30011円の素数ご祝儀は、数学的な遊び心と日本の伝統が交差した新しい祝い方と言えます。
「割れない」素数という特性に、夫婦が「決して別れない」ことを願う意味を重ねる。
この発想がSNSで広く受け入れられたのは、単なる冗談を超えたユーモアとメッセージ性があったからでしょう。
もちろん、マナーとして定着しているわけではなく、贈る相手との関係性や地域の慣習によって受け止め方が異なります。
それでも、伝統の中に自分らしい思いを込めたい人にとって、素数ご祝儀はひとつの魅力的な選択肢になり得るのではないでしょうか。
数字に込めた「割れない」という願いを、相手と笑顔で共有できたなら。
その一瞬こそが、素数ご祝儀の最大の価値と言えるかもしれません。